先輩達からメッセージMessages from seniors
丸尾 聖
一念東京に出てきて、新たに自己資本のみでBarを池袋郊外に立ち上げる。
Barの経営の中から「人ではなく、食に付く業種」にチャレンジしたいとの想いから、
ラーメン経営に乗り出す。
商売法則を逆算し、勝機を見極めてから業種業態を設定し作り込みを行うスタイルで、
飲食界における隙間をしっかりと読み解き答えを導いていくやり方は非常に合理的で特にその手法は個店ビジネスにおいて、
地域需要を見極めその需要を供給する根本ビジネスにおいて特に高い意識を持つ。
再来店動機の創出や新ドミナント形態による顧客の回遊など数多くの新たな飲食ビジネスの取り組みについて
今後大きな成長とFCパートナーの永続発展や利益還元といったモデルを通じて
「勝つことより勝たすこと」を念頭に海外の発展的視点を含め飲食界を盛り上げている。
Barの経営から始まった。
Barは「人に付く商売」先を見据えて「食に付く商売」を選んだ。
それがラーメンだった。
21歳で任された赤字のBarからキャリアがスタートした。
そこから3年でそのBarを7店舗まで拡大させた。培ったのは飲食におけるマネジメントの力だった。
それからはカレー屋をやったり、催事事業でエキナカマルシェをやたり、
八百屋や農家と飲食を掛けるような取り組みでイタリアンの出店もした。
26歳まで大きな力を大阪で身に付けた後、東京に出てきた。
東京では最初飲食コンサルタントをやらせてもらいながら、
経験やお店が持つ価値と顧客ニーズの合致を軸に不採算店のサポートを続けた。
ここで学んだ経験はやはり色んな業種に出会えたこと、例えばベーカリー店は自分自身経験は無かったが、
ベーカリーにお客様が求めている価値の提供が出来ているかを考え、全部の業態に言えることなんですけど、
その価値のバランス、温度差っていうところを勉強させてもらいながらサポートさせてもらった。
そうこうする内に1店舗目の出店が決まった。
最初は北池袋の小さなBarで、でも目標は「これを100店舗まだ増やすこと。」だった。
そしてその時に気づいたことが、バーは人に付く商売、100店舗出す為には僕が100人いるなという答えだった。
そこで人ではなく食に付く業態を探り始めた。
ラーメンに辿り着いたのは日本が海外に誇れる和食の中でアジア圏からも欧米圏からも支持が高く、再現性も高く国内外で需要が高い商材と考え食に付かせるにはラーメンだなとなった。
ラーメン界はレッドオーシャンだから本当に勝機無し?
ラーメン界の中のブルーオーシャンを見つけることからラーメン店出店へ取り組みをスタートさせる。
ラーメン店を始めるにあたってまず考えたことは
この飽和状態にあるラーメン界の中で戦略的に勝つには何をしたらいいのかということ。
そこでじゃあラーメン界で取りこぼしている層はどこかって考えた時に女性層という答えが出た。
ラーメン界では女性層は全体の2割にしか取れていないというデータもあり、その8割は取りこぼしてるのが実情。
つまり需要があるのにその需要に応えられていないということは
飲食コンサルタント経験で学んだそのものだった。
そしてその需要に応えられるラーメン店を作れば戦わずして勝てるよねという答えに行きついたのだった。
そこから丸尾氏の躍進が始まる訳だが、丸尾氏いわく、そもそも最終的な自社のマーケットは海外にあると考えている。
日本での利益率は10~15%上げられれば良い方、ゆくゆくこのスタイルをパッケージにして海外で販売することがゴール。
あくまでも日本ではブランディングという位置づけだと考えて
ノウハウを構築している。
これからは国内外において加盟店を募り、各店舗コンセプトに基づいたラーメン店のスタート&ブラッシュアップに重きをおき、
加盟店の利益を最大限考えたフランチャイズパッケージで、
上下間のないパートナーとして共に事業を成長させていきたいと考えている。
店舗毎にテーマや素材が違うことも業態を陳腐化させず、今後はこれを20ブランドまで増やすことで、
パートナーが永続的に繁栄できる一つの大きな要素になるだろと丸尾氏は話す。
自社において料理人に求めることは、美味しい料理を作ることではなく、売れる料理を作ること。
実際丸尾氏が手掛けるお店は業態寿命の短いと言われるラーメン界において、多くのリピーターを獲得し続け、「フレンチラーメン」というジャンルの中で広い枠組みの中の回流を起こしドミナント戦略に成功している。
物件探しも最初は相手にされなかった。
物件は最初は新宿や恵比寿など有名所に行ったが相手にされなかった。そりゃそうだなって。
①自分の出せる家賃(10万ぐらいだった)を考えて、ぎりぎりはダメ。開店後に資金を残さなければ萌芽期から成長期に辿り着く前に資金が尽きてしまうから。
そして②自店のファンがいかに獲得できそうかということを考えて狙っていくと自然と場所が絞られました。
その中で③人通りが多い所を選びました。僕は当初SNSが苦手だったので、
見られなかったら無理だなとそしてそこを通るお客様に合わせて自店のお店をイメージしていきました。
「フレンチラーメン」というジャンル。よくフレンチならラーメンじゃなくてパスタじゃない?って聞かれます。
僕にとってはそれはどちらでもいいこと。ただパスタよりラーメンの方がマーケットが大きいからラーメンだった。
パスタのマーケットが大きければフレンチパスタにしていたと思います。お客様が店に来る理由は必ずしも味が落ちたとか、美味しくないからだけじゃない。
自分がお店を選ぶ時あなたはそれだけで選んでますか?
大事なことはお客様が自店に求めている期待値をちゃんと設定して、
その設定した期待値をどれだけ超えることができるか。それを確実に超えていくこと。
これで記憶に残すこと、例えば季節ごとのメニューの創作やその告知、来店きっかけの提供など、
お客様の行動心理、選ばれる動機を考えることもとても重要です。
その上でどのように注文意欲を湧かせたりメニュー構成や見せ方なんかを意識することが良いと思っています。
メッセージMessages
「最初はリスクをできるだけ少なく、固くビジネスをすべきです。」
固くしてちょっと成功したお金は、最初の3年は”全投資”ビジネスにしてください。
儲かっても(自分のビジネスへの)投資以外には使わないようにですかね。
その分全部自分の学びになる。それを3年やったら、かなり余裕が生まれていると思いますよ。
その他の飲食参入における不安要素として、売価の設定や値上げで悩んでいる人がいたら今はぜひ上げてください。
仕入れ高騰の今値上げは必要ですが、上げ方は少しづつ値上げするなど工夫も必要ですね。
その他には仕入れ食材自体が入ってこないリスクもあります、特にウクライナ問題では小麦粉の問題はとても頭を悩ませました。
それ以外に各国の状況で鶏などの畜産関係も影響を受けやすくなってます。
自店のファンを作り、そのファンを喜ばせる為にどうすべきか考えながら頑張ってください。
鯛塩そば 縁
ラーメン/バル
2013年
10店舗(直営・フランチャイズ含む)
東京、大阪、和歌山、京都
・サーモンnoodle3.0
・鯛担麺専門店 恋し鯛/抱きしめ鯛
・SHIRAHANAMA KEY NOODLE だきしめ鯛/ふたつぼしde抱きしめ鯛
・餃子バル僕と餃子の金曜日